「牛乳は10年で3割値上げ」「1000円超えのケーキ」なぜ乳製品の高騰は止まらない…?日本の酪農家が直面する「過酷な現実」
日本で販売されている牛乳の平均価格は、この10年で約30%も上昇した。なぜ、“物価の優等生”ともいわれた牛乳がこんなに高騰しているのか? 日本の酪農家はいまどんな状況に置かれているのか? その背景を探るべく、15年以上にわたって酪農の現場を訪ね歩いてきた研究者であり、入門書『酪農家になりたい君へ 牛乳から世界がかわる』の著者、北海道大学大学院農学研究院で地域連携経済学を専攻する小林国之准教授に話を聞いた。