「意見の一致」「多数決」より重要なことは? ビジネスにも当てはまる理想の政治の3条件とルソーの「一般意志」なぜ『社会契約論』を学べば、組織の合意形成のあるべき姿が分かるのか? - ニュース・経営
大企業の経営幹部たちが学び始め、ビジネスパーソンの間で注目が高まるリベラルアーツ(教養)。グローバル化やデジタル化が進み、変化のスピードと複雑性が増す世界で起こるさまざまな事柄に対処するために、歴史や哲学なども踏まえた本質的な判断がリーダーに必要とされている。
本連載では、『世界のエリートが学んでいる教養書 必読100冊を1冊にまとめてみた』(KADOKAWA)の著書があるマーケティング戦略コンサルタント、ビジネス書作家の永井孝尚氏が、西洋哲学からエンジニアリングまで幅広い分野の教養について、日々のビジネスと関連付けて解説する。
第10回は、フランスの哲学者・政治思想家ジャン=ジャック・ルソーが1762年に著した『社会契約論』を取り上げる。ルソーの「一般意志」の考え方は、組織の全員が納得して合意形成する上で、どう参考になるのだろうか?