労働市場の需給逼迫による持続的な賃金上昇は、企業に何を強いるのか?市場からの退出圧力、業務効率化の加速…利益水準が低い企業を待ち受ける未来とは - ニュース・経営
少子化による人手不足が深刻だ。その影響は、賃金の上昇や先端技術による省人化、女性・シニアの活用などに現れ、労働市場は著しく変化している。加えて日本は他の先進国に先駆け、これから本格的な人口減少時代を迎える。社会の前提が変容する中、日本経済の構造は今後どのように変化していくのか。本連載では『ほんとうの日本経済』(坂本貴志著/講談社現代新書)から、内容の一部を抜粋・再編集。現状を整理しつつ、日本経済の将来の姿とその論点を考察する。 第1回は、人件費の高騰により、企業さらには日本経済がどのように変化するのかを予測する。