ローマ帝国は「綺羅星のような天才を葬った」…暗黒の地中海世界にかわって、イスラム数学がきわめた「衝撃の計算法」

激動のフランスに生まれ、激動のなかに散った革命的な数学の天才が、エヴァリスト・ガロア（1811〜1832）です。弱冠17歳、数学に出会って3年の若者が提出した論文が、「革命」と呼ばれ、時代を超えて、いまなお、大きな影響をおよぼしています。今回は、ガロアの時代を遡り、方程式における解法がどのように理解されてきたのかを辿っていきます。じつは、この流れを理解すると、ガロアの革命がいかに画期的なことだったのかがわかるのです。