タイ、軍政の行方占う陸軍司令官人事 9月に定年退官、後継争い激化
軍事政権下で秒読み段階に入ったタイ新憲法案の国民投票。市場調査や国民の意識調査などを行う独立系のタイ国家開発管理研究所(NIDA機関)の7月調査で、8月7日の投票日を前に6割の国民が賛否をまだ決められないでいるなど、有効性そのものが危ぶまれる。加えて、ここにきてもう一つの「難問」にも関心が集まっている。軍政最大の後ろ盾、タイ王国陸軍の軍司令官後継人事だ。現職のティーラチャイ・ナークワーニット司令官は国民投票翌月の9月に定年退官を迎えることが決まっており、その後釜に誰が座るのかをめぐって水面下で駆け引きが激しくなっている。