司馬遼太郎が「魔の季節」と呼んだ時代に、野間清治が飛躍した理由
上州の貧しい家から、東京帝大書記を経て、戦前日本を席巻するメディア・コングロマリット「大日本雄弁会講談社」を生み出した男——野間清治。その豪快なビジネスセンスと、鮮やかな立身出世を賞賛する文献は少なくない。しかし彼の生い立ちやほんとうの人柄は、これまであまり詳らかにされてこなかった。大河連載「大衆は神である」では、ノンフィクション作家・魚住昭氏が極秘資料をひもとき、日本の出版業界と近代社会の黎明の光と陰を追う。ずぼらで奔放でありながら人を引き付けていた野間清治の姿を伝えてきた第一部に続き、第二部がスタート。